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作品情報
開発工事の影響で漁業不振に陥っている田舎の小さな漁師町。
重機のノイズが轟く浜辺で、それをかき消すように大声を上げて遊ぶ女子高生のグループ。輪に入らず、ひとり浜に座る真姫(寉岡萌希)は海に浮かぶ大きな工事船を見つめている。グループの中で唯一、開拓工事側で働く親をもつ孝子(佐藤玲)は、不漁の影響で家庭が崩壊してしまった真姫に後ろめたさを感じている。
グループのリーダーである幸枝(武田梨奈)は明るく振舞い、ふたりの関係を取り持とうとしていた。ある朝、日課である浜の水質調査を行う少女たちの前に巨大な深海魚が現れる。気持ち悪くも美しい謎の深海魚「リュウグウノツカイ」―。この魚には「豊漁の兆候」「災いの予兆」という両極端な言い伝えがあった。そして3年前に上京した同級生・千里(樋井明日香)が町に戻ってくる。
偶然のようで必然のような日々に得体の知れない不思議な衝動を感じた真姫は集団妊娠計画を思いつく―。閉ざされた環境を打開するため、自らの手で未来を切り開こうと奮闘する少女たちの物語。
コメント
男性からしたらば
恐ろしい時代・・
いや、”来るべき時”が来てしまったのかと思わされる
今こそ向き合うべき作品
斎藤工(俳優)
アメリカの小さな漁村で起きた事件を見事に日本に置き換え、
ファンタジーともリアルともつかない絶妙なところですくい取っている。
海に浮かぶクレーン船は東日本大震災以降の日本の風景と重なり、
日本というもの、現実というものをファンタジーの中で突きつけられる。
根岸吉太郎(映画監督)
ウエダ監督のセンスが凝縮された濃密な60分。冷静な情熱が生み出した快作! 西田征史(脚本家・映画監督)
面白かった。キャストもみんないい。
撮影もいいし、全体を包むリアリティがとてもいい。
なんかあとに残るものがあります。
山内ケンジ(映像作家・劇作家)
リュウグウノツカイの女の子たちはとんでもないことをしてるはずなのに皆生き生きとしてとても楽しそうだ。
まるでそれが当然のことのように。十代の女の子は無敵なのだ。誰がそれに立ち向かえるだろう。
男なんてほんとにつまらないなと思う。絶対損してる。
女に産まれてリュウグウノツカイの中に入って女の子だけの国の住人になれたらと本当に強く思う。
笹口騒音ハーモニカ(音楽家)
面白かった!!!ファンタジーだからこその既視感に今も目眩がしております。
いびつ故の美しさを私、ロックンロールと呼んでいるのです。だからロックンロールは若い人がやるべきなのです。
この映画の少女たちはロックンロールでした。素敵でした。眩しかったのです。
大谷ノブ彦(ダイノジ・お笑い芸人)
わたしが女子高生だった頃、
たしかこんな気持だったんじゃないかと思い出した。
強くて不安定。何か心に小さな穴が開いていたけれど、
充実してキラめく一瞬しかない大切な時代。
エネルギッシュで無鉄砲な女の子の反乱。
あの頃には戻れないけど、
映画を見て引っ張られるように昔の私が顔を出した。
まつゆう*(media icon/メディアアイコン)
物語がどこに向かって行くか読めない、ヒヤヒヤする面白さがありました。
それは女子高校生達が可愛く、恐ろしく、強く、幼く、唐突に多種多様な顔が出てくるからです。
女性は敵に回すとヤバい!と本能的な何かが過敏に反応しちゃいました。
前野朋哉(俳優・監督)
よかった!映像と音楽が新鮮です!是非観てください!
でもこの壊れた漁村で生まれた結婚に代わるあたらしい出産が広まったら、
僕たちはもう本当に草を喰って生きていくしかないので女子は観ないでください!
矢部太郎(カラテカ・お笑い芸人)
年齢が近い分、とてもリアルで。
彼女達のテンポの良さには、
共感しつつ声に出して笑ってしまった。
無邪気さ、大人にはわからない自分達の世界、懐かしい気持ちにもなりました。
清野菜名(女優)
これは、21世紀の『櫻の園』である。
そして、20世紀、中原俊の映画ではまだ出来ていなかったことが成し遂げられている。
「すべての男は消耗品である」と言ったのは村上龍だが、
その現実を、女子高生たちが自らセクシャリティを完全放棄するという大いなる爆弾によって、まざまざと覚醒させている。
だが、けっしておそろしい作品ではない。
ほんとうの冒険を可能にするのは女子にほかならない。
その真実を、あくまでも平常心でつぶやいている。
覚悟とは、勇気のことだ。映画はまだまだ進化する。
311以後だからこそ響く、映画的フェミニズム。
相田冬二(ノベライザー)
子どもは未来。と、よく言われるが、
実際に産んで育てようとなると、
お金など現実的な問題がついてまわる。
だが、自分自身と他者に対する想像力を停止させれば、
そんな逡巡は一足飛びに飛び越えられるのかもしれない。
劇中の少女たちを見て、そんなことを思った
(あの少年は、逆に想像力がありすぎたのかもしれないな、とも)。
エンドマークの後で、彼女たちが産まれた命とどのように
向き合い、ともに生きていくのか? それがとても気になった。
でも、彼女たちはきっと、僕みたいな考えの人間を笑い飛ばして
しまうんだろう。なんだか、劇中の菜葉菜さんの気分です。……くやしい。
平谷悦郎(脚本家・ライター)
公開情報
大阪・第七藝術劇場
2014年11月8日(土)~11月14日(金)14:00~
2014年11月15日(土)~11月21日(金)18:40~
http://www.nanagei.com/
京都・立誠シネマプロジェクト
2014年11月15日(土)~11月21日(金)17:40~
2014年11月22日(土)~11月27日(木)17:30~
http://risseicinema.com/archives/7582
東京渋谷・UPLINK
2014年11月29日(土)~12月4日(金)20:40~
2014年12月5日(土)~12月12日(金)上映時間決定次第アップ
http://www.uplink.co.jp/
①リピーター割:1000円(K's cinemaのチケット半券もOK)
②制服割:1000円(一般の方のコスプレは対象外)
③女子高生10人割:各500円(生年月日を証明できるものを提示)10人で一緒に来場
④K's cinemaで購入された前売券も使用可能2014年11月29日(土)~
■イベント(上映後)
12月9日(火) 寉岡萌希さん×佐藤玲さん×石崎なつみさん
キャストの子たちによる自主企画女子会トークショー
12月10日(水) 武田梨奈さん×ウエダアツシ監督のトークショー
12月11日(木) チムニィ アコースティックライブ
劇伴担当・佐藤和生の所属バンド「チムニィ」によるアコースティックライブ
『リュウグウノツカイ』にインスピレーションを受けた新曲も演奏予定!
12月12日(金) 梅本竜矢プロデューサー×ウエダアツシ監督
ラストデイ!『リュウグウノツカイ』の企画から完成までに起こった事件、そして映画に秘められた思いのすべてを話します。
謎多き映画の謎を話すのは、たぶん最初で最後でしょう。
K's cinema
2014/8/2(土)~8(金)11:00/20:30
8/9(土)~15(金)20:30
※初日舞台挨拶ほかイベント予定
■トークイベント(20:30の回上映後)
8/7(木)
前野朋哉さん(俳優・監督)、ウエダ監督
8/8(金)
寉岡萌希さん、菅原瑞貴さん、菜 葉 菜さん、ウエダ監督
8/9(土)『女子会』トーク開催!
まつゆう*さん(media icon/メディアアイコン)
寉岡萌希さん、佐藤玲さん、樋井明日香さん、石崎なつみさん
8/10(日)『男子会』~映画に出てくるダメ男たち。~
古舘寛治さん、佐藤勇真さん、ウエダ監督
8/13日(水)
中森明夫さん(作家、アイドル評論家)、佐藤玲さん、石崎なつみさん、相葉香凜さん
8/14日(木)
清野菜名さん(女優)、樋井明日香さん、ウエダ監督
■舞台挨拶(20:30の回上映後)
8/15日(金)
感謝を込めてキャスト再集合、舞台挨拶を行います!
http://www.ks-cinema.com/information/1731/